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読書

最速でオシャレになる方法を読みました

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こんにちは。

すっかり冬の寒さになってきましたね。インフルが鬼のように流行っていて、学級閉鎖が相次いでいるようです。

みなさんもお子さん含めて貰わないように、うがいと手洗い、マスクしましょう。

さて、こんな寒い季節だからこそ着る服は色々できて楽しいものですね。

私は以前まで、どちらかというとそれなりにいいセレクトショップに行って、店員さんと相談しながらコーディネートを決めていました。

自分はオシャレは分からないから、詳しい店員さんのオススメをある程度信用して、最後は自分の感性で選んでいました。

まあ、それなりの値段がするわけでして、それなりに良いものを買っているので自分はきっと「オシャレ」なはずだ、と思い込んでいました。

で、このMBさんの本です。

最初に結論だけ言うと、今まで「感覚」「感性」「センス」という漠然とした括りで語られることの多かったオシャレなるものの、中身の構成が分かったような気がして、めちゃくちゃ読んでて面白くなってきました。

「そうなんか!」「そうことやったんや!」が頭の中で連呼されつつ、風呂に入りながらのぼせそうになりつつ必死に読みました。

日本人の典型的な体型(欧米人と比較して)からすると、ドレス要素(かっちりしたイメージ、スーツなどの礼服や綺麗目な服装のイメージ)とカジュアル要素(シワの入ったズボン、色落ちしたジーンズ、カラフルな模様の入ったものなど)の比率は7:3にした方がいいという、誰にでもすぐに分かって実践できる内容まで落とし込まれた方針を提示していただいて、明日からもう行動できるんじゃないかと思えるほどです。

で、頭で分かっただけでは意味がないので、早速実践に移ることにしました。

とは言っても、仕事をしてからというもの平日はスーツしか着ていないし、土日くらいしか私服を着ないので要するに7分の2しか着ないものにそこまでお金をかける気持ちになれなかった(お金をかけるのはむしろスーツのほうで、私服は数を少なくしていいものを1年に1回買って着回す程度)ので、どうも手元にあるものは違うなあ、、という気分になりました。

そこで、MBさんも推奨していた日本が誇るUNIQLOさんで検討することに。

しかも、ちょうどUNIQLO Uの発売日が近かったので、じゃあそっから選んでやれ、ということで大量に購入しました。

もちろんMBさんのメルマガを購読してどれがいいのか、おススメを研究することも怠りませんでした。

なんせ楽しかったもので。

ところが、です。

とても楽しい時間を過ごしている私を見た奥さんが、

「何を今更」

「なんで今になっていきなり服装変えるの?」

「若作りになるだけだよ」

という、言われてみれば確かにそうだ、でも水差すなよ、、ということを言ってきたのです。

よくよく考えると、確かにそうです。いきなり服装を変える理由が、奥さんから見ると何もない。週2しか着ないから要らない、と言っていた私の言葉をもちろん奥さんも聞いています。

そこですかさず「MBさんの本を見てみて。すごく分かりやすくて、目から鱗が落ちるから」といって「最速で〜」の本を手渡しました。

しかし、奥さんは感性で物事を判断する人なので、「う〜ん、別に」みたいな反応です。この、いままでモヤモヤして正体の分からなかったものが明らかになり、どうすればいいかが分かるようになれたことの嬉しさは共感してもらえませんでした。

でもまあ、変に浮気しているとか疑われるのもアレなので、なぜ突然私が服装を変え出したのかについては共感してもらえなくても分かってもらえたらそれでヨシ、という風に考えました。

しかし、私の浮かれたテンションを大きく下げられたのはむしろ「若作りになるだけだよ」でした。

確かに、、、

もう40代前半にもなり、白髪も目立ち始めてきたお年頃。

今からそんな若作りしてどうする?

若い子に混じって同じような格好して、恥ずかしくないか??

など、ネガティブな思考が頭をよぎります。

「やっぱりこんなことはやめて、今まで通り可もなく不可もない格好で無難にしていればいいか」と、何度も思いました。

今でもその迷っている期間にカートに入ったままのUNIQLOの服はたくさんあります。しかし最終的に、私は今、オシャレを楽しんでいます。

何があったのか?

訝しげに見てくる奥さんの目線に耐え、いかにこの状況を脱したのか。

それは、ひとえに「理論」のおかげです。

どういうことか?

オシャレとは、差別化だ。

http://www.neqwsnet-japan.info/?p=21381

これはMBさんの言葉。周りからどう差別化するか、ここが大事なんだと。差別化だからといって、何でもかんでも違うことをやってもオシャレにはならない。

差別化する大前提として、「周りの人が理解できる範囲で」がまず大事だと。誰にも理解できない差別化は、ただの変な人になります。

そしてこの「周りの人が理解できる範囲で差別化すること」をオシャレだと。服の世界の話ですよ。

そこで、「若作り」なる状態は、この理論からするとどういう位置付けになるのか。若作りとは、一体何か?

ここで、若作りのイメージを思い起こしてみてください。どんな服装を思い起こしましたか?

オバさんがミニスカート。しかも真っ赤な。口紅も真っ赤で、いたんだ髪の毛がパーマを当てられてさらに痛々しく、しかも長い。

私が想い起すのはこういう格好です。

ここで、なぜ上記のような服装はイタイのか?を考えてみましょう。上記の例から考察してみましょう。

オバさんではなく、若い女性が同じ格好をしていたらどうか?それはそれで男性は嫌いではないでしょうが、オシャレか?というと今のトレンドではないですよね。差別化はある意味でされているけど、そこにみんなが理解できる範囲を超えてしまった、時代錯誤の格好になってしまっている。

また、この格好をオバさんがしていた場合はどうか。

服装が時代錯誤な上に、本体が「シワ」「痛み」などそれなりの年齢感が出てしまっているので、ますます「理解の範疇」から遠ざかってしまっている。

これはひとえに「客観性が担保されていない」ということになるかと思います。人に見せられるレベル感ではない足(と多くの人が思う)が大きく露出させるミニスカート。まず、理解の範囲を超えてます。

また、真っ赤なミニスカートそのものは、今のトレンドからみてどうか。私も全然詳しくないので例を挙げておきながらアレですけど、少なくとも周りでそんな派手色の、しかもミニスカートをはいている女性は冬場ということもあってなのか、ほぼ見かけることはありません。

ということは、差別化の方向も間違えているし、そもそもお前がその格好すんな、という客観性の2重苦に陥っているではありませんか。

これはダメだ。若作りだ。そりゃ、言われるわ。

ここで重要なのは、みんなが「年齢がある程度行くと、見た目にはそれほどこだわりを持たなくなる」「ファッションよりも中身重視になっている」という風におじさん、おばさんのことを見ているからだと思います。

これはもっともなことで、歳を取ると体のラインも崩れるし、肌はツルツルモチモチではなくなるし、人に自慢して見せられるものではなくなってきます。

自分含めて周りの人はそう理解しているのだから、その理解の範囲を逸脱しないようにしながら、いかに差別化するか。これが重要ということになります。

なので、決して綺麗ではない自分の体のパーツを強調するような服を、いかにそれがトレンドだったとしても、着てしまってはいけないということだと思います。そこは客観性が担保されていない。おじさんがこれをやると「若作り」と言われてしまう。

客観性を担保した差別化、これに尽きると思います。

年齢は基本的に関係がない。年齢を前提にして、客観性を担保した差別化をどうするかがオシャレなので。自分が今いる立ち位置は所与な訳です。

こういう理解をしてから、私は若作りではないかという懸念については、それを理由にオシャレの追求を止めるものではなくて、むしろ客観性がより大事になってくるよ、という雲の上からオシャレの神様が時々忠告してくれるものなんだ、という風に考えています。

今までの自分と違うことをしたり、世の中的に何の疑いもなく受けいれても全然問題ない心地いい物の見方・考え方から脱しようとしているときには、必ず自分の周りに反対勢力が出来上がります。

私は今回の体験を通して、「革命には(それを正当化できる)理論が必要だ」、逆に言えば「革命を正当化できる理論がなければ、革命を起こすことはできない」ということを思い出しました。

これは、山本七平さんが「日本的革命の哲学」という本にそのようなことが書いてあったと記憶しています。間違えているかも知れんけど。

革命というほど大げさな話ではないけども、日常生活にも当てはまるのではないかと。

反対派に意見されたとき、自分の信念というか、自分が納得している理論がなければ「やっぱりそうかなあ」と、大勢の反対派の人に埋もれてしまいそうになります。その引力から脱するためには、自分の考えを正当化する理論が必要で、理論にまで昇華されているからこそ、現実の違いを超えて色々な人に考えを伝播させることができると思います。

オシャレの本に始まり、革命の話に辿り着きました。

だから読書は面白いですね。

では、また。

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