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今日の数字〜中国の異様な男女比

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こんにちは。

 

今日は意外と知られていないであろう、中国の男女比の異様さについて見てみたいと思います。

 

今日の内容は以下の通りです。

 

  1. 中国の人口と男女比率
  2. 出生数にみる中国の異常性~一人っ子政策の影響
  3. まとめ

では行きましょう。

 

中国の人口と男女比率

 

中国の人口が多いのはよく知られたことですね。ですが、男女比率を気にしたことはありますか?

 

実は、男女比率を見ていくと中国の異常な実態が見えてくるのです。

 

早速見てみましょう。下のグラフは中国の人口構成(男女比)です。

 

(出典:中国国家統計局)

 

14億人近くいるわけですが、どうやら女性のほうが少なくて、男性が多い構図になっているようです。

 

男女比でみると、女性1に対して男性は1.05ほどになっています。

 

ちょっと、この数字だけでは何とも言えないので他の国と比べてみましょう。下の表は男女比率を比較したものです。

 

日本やヨーロッパ平均、米国はいずれも女性100人に対して男性は100人を切っています。

 

一般的に女性のほうが男性よりも平均寿命が長いので、先進国では女性の方が多くなる傾向があります。

 

とはいえ、中国の男女比は多いですね。どうして多いのでしょう。

 

累計の人口ではなく、出生数で見てみましょう。

 

出生数にみる中国の異常性~一人っ子政策の影響

 

出生数の男女比を示したものが下の表です。

 

(出典:world data bank ‘Sex ratio at birth (male births per female births)’より作成)

 

中国が突出して高い水準です。高いということは、女性1人に対して男性の生まれる割合が1.16近くある、ということです。

 

自然に任せると、出生数の男女比は女性1に対して男性1.05前後に収まるのが普通らしいです。実際に上のグラフでも中国以外に挙げた国や地域は1.05付近になっていますよね。

 

中国で急激に出生比率が高くなり、男性ばかり生まれるようになったのは1980年あたりからです。この時期に何があったかというと、「1979年に一人っ子政策が採用された」ことがあります。

 

当時中国はこのままいくと増加する人口を支えられない、というような判断があり、一人っ子しか認めないということになったのです。

 

そうすると、何が起こったか。

 

当時中国では家を継ぐのは男子という風潮がありましたし、女性は結婚すると家を出て行ってしまう。そうなると、どの家も子供が1人しか埋めないのであれば、女性よりも男性が望ましい。

 

とはいえ、出てくる子供が男性なのか女性なのかは検査をしないと分からない。だから、検査をしていたのです。

 

検査をして、女性であること(=男性でない、のほうが正しいかもしれません)が分かったら堕胎してしまうのです。

 

そこまでして、男性を産もうとした結果だったということでしょう。

 

その結果、何が起こっているか。現在でも約3,000万人の大量の男性が余っている状況です。

 

女性の方が少ないのであれば、当然ですよね。そしてこの余っている3,000万人の男性たちは、国内でじっとしていると結婚相手がいないことになります。

 

こうした問題が起こってきたため、一人っ子政策は2015年に終了しています。ですが、この1979年~2015年に生まれた子供たちは圧倒的に男性が多いため、しばらくはこの傾向が続くことになります。

 

そこで、海外から花嫁をもらってくるというようなことも起こってきています。花嫁の輸入ですね。

 

こうして今後、中国では余っている男性が社会問題になっていくと思われます。

 

まとめ

 

  1. 中国の人口構成を見ると、男性の方が多くて女性の1.07倍ほど。先進国は1を切るケースが多い。
  2. 中国の出生時の男女比率を見ると、さらに異常が目立ち、世界の平均は1.05前後なのに対して、中国は1.16と顕著に男性が多い。
  3. これらは中国が1979年~2015年に実施した一人っ子政策の影響を色濃く受けている。

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