こんにちは。
今日は日本の世帯数について見てみたいと思います。
以前、日本の人口については触れたように、日本はすでに人口減少社会に突入しています。
しかし一方で、一人暮らしも増えてきていますよね。地方から学生になると同時に都市部に一人暮らしで出てくるパターンの場合、これまでは1つの屋根の下に暮らしていたのが実家と一人暮らし先の2つに家族が分裂した、とも言えますよね。
そうなると、人の数は同じままでも世帯の数が増加します。
人口が減少している局面がある一方、上記のような核家族の分裂による世帯数の増加という現象も一方ではあります。
ではこういう視点から日本における世帯数の推移を見てみましょう。下のグラフは厚生労働省が公表している「平成29年国民生活基礎調査の概況」から取ったデータです。
(出典:厚生労働省「平成29年 国民生活基礎調査の概況」より筆者作成)
(注:1995年は兵庫県、2016年は熊本県を除いた数値)
世帯の数は、逆に増加しています。一方で人口は減少しているので、当然ですが世帯当たり人数は減少し、直近の2017年では2.47人となっています。
それだけ一人暮らし世帯が増加しているということでもありますね。
世帯が増えているので、住宅需要も一定数は増えるはずです。ただし、都市部に集中しやすくなるという傾向はあるかと思います。また、生活必需品も小口化したものの需要は増加することになるでしょう。例えば洗剤とか歯磨き粉とか、そういう類のものです。
日本は人口減少社会なので、基本的には消費水準がこれ以上増加することはないということはマクロ的には正しい面があるかとは思いますが、局所的には増加する部分もある、ということは頭に入れて置いたほうがいいかもしれませんね。
そして、局所的に増加するのは、こうした世帯数の増加傾向に伴った増加である可能性も高いはずです。
ただし、その世帯数の増加基調も国立社会保障・人口問題研究所が実施している世帯数の将来推計によると、2023年には減少に転じると予想されています。(出典: http://www.ipss.go.jp/pp-pjsetai/j/hpjp2019/gaiyo/gaiyo.pdf )
やはり、東京オリンピックが終わるとあまりいい情報が出てこないですね、、、、