こんばんは。
今日は日本の景気動向を示す数字を見てみたいと思います。
2019年5月13日、内閣府が出した景気動向指数が注目を浴びました。様々な日本の経済統計から合成された景気動向を表す指数が2019年3月に前月比で悪化し、内閣府の基調判断は「悪化している」ということになったからです。
この「悪化している」という基調判断がなされたのは、2013年1月以来で約6年ぶりとなり、これまでアベノミクスなどで景気が拡大していた、みたいな流れから打って変わって今度は景気が悪化する局面にはいったのか、という大きな経済の流れの変節点となる可能性があるのでは、ということで騒がれていたのだと思われます。
ざっくりいうと、国が「景気悪なってきたなあ〜」と公式に認めたということになります。
では、何がどう悪くなっているのでしょうか。
「景気動向指数」は、「一致指数」「先行指数」「遅行指数」の3つから構成されます。このうち、現在の景気動向を表すものが「一致指数」です。そして、この一致指数は以下の9つの経済指標を元に算出されています。
(出典:
まず一番上にある「鉱工業生産指数」について見てみましょう。経済産業省が公表している同指数の推移は以下の通りです(出典:経済産業省HP https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20190426_1.html)
悪化したとされる2019年3月において、鉱工業生産指数の動向としては2ヵ月ぶりの下落となる101.9となった模様です。
んー、どうも不況というか、悪化しているような気はしないのですが、、、落ち込み方や在庫調整の動向などを見て、生産面からみると弱含み、みたいな判断になるようです。
この鉱工業生産指数については、経済産業省が分かりやすい漫画を作ってくれているので、一度見てみるといいでしょう。
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/slide/20170329iip_manga2017.html