こんにちは。
iPhone を利用されている方ならご存知かと思いますが、去年のiOS12のリリースから自分がどれくらいスマホを見ているのか、レポートしてくれる機能が実装されました。
スクリーンタイムとして、通知を受けて見たことのある人もいるでしょう。
下のような画面です。
(筆者iPhoneのScreen Timeより)
さて現代人はスマホを見ている時間がどんどん増えてきて、「スマホ脳」みたいな言葉も見かけるくらい、スマホ漬けになっているという指摘をチラホラ見かけます。
これらの分析はたしかにスマホに依存しすぎている現代人の生活スタイルの変化のデメリット面を強調したものかな、と思います。
では実際にスマホを見ている時間はどれくらいなのでしょうか。
ニールセンデジタルが公表しているスマホの利用時間に関するデータを見てみましょう。(出典:Nielsen Mobile Netviewより筆者作成)
これを見ると、
- 各年代でスマホを見る時間は概ね3時間とちょっとくらい
- 世代による差が意外と少ない
ということが分かりますね。
1日3時間くらいを多いと見るか、少ないと見るか。
単独でみても少しわかりにくい。
こういう時は比較対象を持ってきましょう。
まずはテレビを見る時間。総務省が公表している「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、テレビを見る時間は全年代で概ね3時間程度です。下のグラフを見てみましょう。
(総務省 「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」より筆者作成)
一番左の「全年代」では、青色の部分のテレビを見る時間は約3時間です。
年代別見ると、年齢が上の世代ほどテレビの視聴時間は長くなる傾向がありますね。10代では1時間台だけども、60代では4時間を超えています。
なんとなく、部屋に入ると自動的につけてしまう習慣があるのかもしれません。
私はちなみに昔からテレビを見ない人だったので、1日あたり0〜30分になります。
で、このテレビを見ている時間もざっくり3時間なんだったら、スマホと合わせて6時間も何かしら見ていることになります。
睡眠時間を7時間として、1日の活動時間は17時間。そのうち食事に3時間、学校や仕事で8時間、通勤・通学で2時間ほどとすると残りは6時間になります。
この6時間をすべてスマホとテレビに割り振っているようなイメージでしょうか。
まあ、毎日ではないにせよこれくらいは観ているよ、という方も多いのではないでしょうか。
通勤・通学でざっくり2時間としましたが、通勤電車の中では大半の人がスマホを見ていますよね。
そう考えると、通勤・通学の時間とスマホを見ている時間は結構リンクしていると思います。
スマホを見ている3時間のうち、半分以上は通勤・通学の移動中に見ているとすると、実感に近いという人も多いかもしれません。
今やスマホでなんでも買えてしまいますし、コミュニケーションもスマホで済ませられますし、仕事の上で必要なメールや簡単な書類の閲覧などもスマホでできてしまいます。
そうすると、一概にスマホを見ている時間が長いから、ということでデメリットばかりを強調するのもどうかな、という見方もできると思います。
移動中に仕事などの自分のやらないといけないことを済ましている、と考えるととても効率的に物事を進められるようになってきているから、むしろハッピーなんじゃないかなとも思えますね。