こんにちは。
長いGWもあっという間に終わってしまって、また今日から平日ですね。
お仕事している人は今日から休みボケを克服していきましょう。
さて、そんなGW中に私は色々とネタを探しておりました。
今日はその一つをご紹介します。
今日のテーマは、「移民」です。
「日本は少子高齢化なんだから、移民を受け入れないともう労働力を確保できないからダメだ!」という人がいたり、かと言えば逆に「いやいや、外国人が増えると治安が悪くなるだろう!労働力が足りないからといって移民を安易に受け入れるのは反対だ!」という人がいたりで、なかなか結論は出ていませんよね。
みなさんの意見はどちらでしょうか。
ここで、面白いデータをご紹介します。
最近、特に都市部(の中でも特に東京、大阪)のコンビニでフツーに接客している店員が、おや?と思ったらやっぱり外国人だったということよくありませんか?
実際には最近というより、ここ数年前からです。
僕はもう最近近所のコンビニで外国人のコンビニ店員を見ても何も思わなくなりました。
それくらい、もう割と当たり前の光景になりつつあります。
結構外国人増えてるやんと。街を歩いてもあちこちで外国人を見るやんかと。
その感覚は当たっています。
下のグラフを見てみましょう。
下のグラフは、法務省入国管理局が公表している「在留外国人数」の推移です。(出典:法務省HP http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri04_00081.html)
なんとなんと、平成20年12月末は2,144,682人だったのが、平成30年12月末時点では2,731,093人と、10年間で27%増加、この間約60万人が増加しています。
実際には平成24年に一度底を打って増加に転じていますので、転じて以降はほぼ毎年10万人のペースで増加し続けているということです。
というか、そもそも上のグラフで言うところの「在留外国人」ってなんだ?という疑問もお持ちの方も当然いるでしょう。
在留外国人としてカウントされているのは、「入出国管理及び難民認定法」と呼ばれる法律の「中長期在留者」と「特別永住者」です(厳密には在留カード制度の導入される平成24年以前の、平成23年末までの数字はこの定義による数字ではありません。)
上記はあくまで日本に滞在している外国人の数なので、働いているかどうかは関係ありません。永住者で働いていない人もいれば、日本人と結婚して働いていない人もいるでしょう。
では実際に働いている外国人の数は?
下のグラフをご覧ください。こちらは厚生労働省が公表している「在留資格別外国人労働者の数」から作成したものです。(出典:
https://www.mhlw.go.jp/content/11655000/000472892.pdf)
こちらを見ると、外国人労働者の数は平成25年頃から倍増し、平成30年には140万人に達しています。
コンビニの店員の中に外国人が増えたなあという実感は、このグラフによって裏付けされそうですね。
彼らの多くは留学生という名目で日本にやってきて、コンビニでバイトするというパターンで出稼ぎをしています。
同じく厚労省のデータによると、留学生のバイトは約34万人で、全体の23%ほどに該当しています。
これらの現場ではもはや、外国人なしで労働力を確保することは難しいでしょう。
政府側もこの事実を受け止めて、2019年4月1日から上記の入国管理法の規制を少し緩めて、新しい在留資格を設定して実質的な外国人労働者の確保に動いています。
矛盾含みで建前とホンネを使い分けながら、実質に合わせて徐々にダブルスタンダードを解消しようとするやり方は、古来から日本人が得意としてきたやり方ですね。
移民政策についてフランスと比較してどうだとか、賛成反対だとか大きい部分からの議論を云々しているうちに、実質の部分が(大々的ではないけども)先に動いてしまっていたわけです。
今日はこの辺で。