こんにちは。
先月、仕事でフィリピンに行ってました。
オカダマニラというカジノに行ってきたんですが、いやー広かった!
中は意外と年配の現地の人が多いイメージでした。
若い観光客がもっといるのかな、とも思ったんですが意外や意外。
で、話を戻すとフィリピンのとある日系製造工場にてお客さんと打ち合わせをしているときに、ふと思ったことがありました。
打ち合わせの内容は、「どうすればもっとコストダウンできるか」です。
いろんな方法が話の中から出てきます。調達先を変えるとか、ロスを少なくするための方法、、、
確かに工場だから、こういうことは考えないといけない。
が、しかしです。違和感を感じました。
なんと言うか、、自分たちに都合のいいことばかり考えてやしないか??
そんな感じです。
その工場で作っているプロダクトをユーザーはどんなタイミングで、何を求めて、どう楽しんでいるのか。
そう行った発想が微塵も出てこなかったことについてです。
そう考えると、今話しているコストダウンとか、そもそもその工場で作っている形状そのものが不要になって、
バーチャルでもいいのではないかとも思えてきます。
そうなると今議論している内容自体が無駄になる。
そう言う議論って、結構たくさんあると思います。
ユーザー目線というか、顧客目線をいつの間にか忘れているということですね。
そして、そういう思いをめぐらしている時に、ちょうどその前日に飛行機の中で読んでいて思い出したのが今回のテーマとなる「破壊ー新旧激突時代を生き抜く生存戦略」
だったんです。
この本によると、変化の激しいこの時代において、個人あるいは企業が生き残っていくためには、下記の3つの生存戦略に従うことが重要、という話になっています。
1.人間中心に考えること
2.自分の存在価値を見定めること
3.時空を制すること
1つ1つが結構なボリュームで紹介されているんですが、この中で一番大事なのはやっぱり最初の「1.人間中心に考えること」なんだと思うんですよね。
ここでいう人間というのはお客さんだったりユーザーだったり、自分のサービスなり製品なりを使ったり買ったりしてくれている人のことですね。
その人を中心に考えるって、どういうこと?考えてるつもりだけど??という人のために、この本ではアマゾンの例をあげています。
アマゾンが出るまで、その日に配達とか考えもしなかったですよね。クリックひとつで面倒な購買手続きをスキップできるなんて、心の中では面倒くさいな、と思っていてもなんとなくそれを前提として受け入れてしまってましたよね。
アマゾンはそういうお客さんにとって面倒なことを極力排除することでユーザーのハートを掴み、そして支持されてきた会社だと言えます。
全てはお客さんの便利さ、楽しさのため。これを愚直なまでに徹底しているからこそ、過去赤字を出しまくっていても投資家に支持されてきたわけです。
日本のコンビニチェーンが取り組む無人化店舗の試みと「Amazon go」とでは、ぱっと見よく似たことをしているが、実は顧客志向かどうかで大きく異なっている、という点を筆者は指摘されていますが、まさにこの通りなんだろうなあと思いました。
自社のコスト削減を最優先に考えるコンビニチェーンと、顧客の利便性を最優先に考えるAmazonとでは、顧客にとっての満足度は大きく異なることでしょう。そしてそれが事業展開の差としても大きく出てくるのだろうと思います。
これは何もAmazonと日本のコンビニチェーンの発想の違いだけに終始する話ではないと思います。
私が冒頭で感じたことのように、同じようなことが、日本の会議の現場の至る所で起こっていると思います。
「IoTを使って何かできないか」「AIのプロジェクトを立ち上げて我が社でもAIを使ったサービスを開発しよう」
聞こえはいいですが、そこに「どのようなお客さんの課題を解決するのか」という顧客視点が全くありません。
皆さんも、日常の会議でふと実りがないなあ、つまらないなあ、と思ったら一旦自分の頭の中だけでもいいので、「今話している内容を顧客中心に考えた場合、どのようなテーマに置き換わるか?」を考えてみてください。
きっと退屈な会議が少しの間、楽しくなるはずです。
そして、機を見て(空気を読みつつ?)そもそも論として議論の中にブッ込んで見てください。僕は日常的によくやっています。みんな一瞬固まります。
そのあとのことは保証できませんが。。(笑)