メルカリがスポーツビジネスに参入しましたね。
スポーツビジネスで先行する楽天は「楽天ペイ」、ソフトバンクグループは「PayPay」と決済ビジネスを展開しています。
メルカリは「メルペイ」を始めたわけですが、楽天、ソフトバンクグループの動きと同様?スポーツビジネスに参入しました。
メルペイの普及を睨んでの鹿島アントラーズ買収、という狙いがあるようですが、ここで疑問が湧き上がりました。
疑問点
- メルペイの普及効果として、どれほどのインパクトが見込めるのか?
- ソフトバンクグループによる大量の資金投入で一気に攻勢をしかけてきている「PayPay」への対抗策としての一手なのか?
- IT企業がスポーツビジネスに出ていく展開、これはどのくらいの効果があるのだろうか
- 鹿島アントラーズのランニングコストはどれくらい?メルカリは赤字だけども大丈夫?
このうち上記の4.については、鹿島アントラーズHPにて決算収支の公告が掲載されています。
ざっくりいうと売上高73億円、当期純利益4億円です。れっきとした黒字企業でした。
観客動員数はというと、ホームゲームでの平均観客数が19,434人(SOCCER FAMより)なので、仮にホームゲームが17試合(全34試合)だとすると、19,434 X 17=約33万人/年間となります。
もちろん普及効果は来客数だけではないとは思いますが、33万人かあ、、、というイメージです。
ライバルのPayPayは100億円還元の効果もあって700万人のユーザー獲得していますからね。
まあ、赤字ではないので決算上の負担にはならないかと思いますがメルペイの普及効果としては、少し地味な印象がぬぐえません。
ちなみに、買収金額の16億円というのは、M&Aの世界のバリュエーション実務経験のある筆者からすると、まあ、こんなものかなあという金額です。球団は昔、赤字が当然だったというのもあってPSR(株価売上高倍率)という評価指標もあったくらいですが、鹿島アントラーズは黒字企業です。
年間で4億円のキャッシュを産む企業の5年分のキャッシュ20億円の6割とすると12億円ですが、経営権の取得ということもあってプレミアムが少し乗っていると思えば、まあ妥当な金額かなあと。
上記疑問1〜3は随時調査します。