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今日の数字〜働き方改革の数字を追う

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こんにちは。

 

最近よく働き方改革って言葉をよく目にしますよね。

 

どうやら今までの日本人の働き方だと、この先ダメだということになっているらしい。

 

その根拠の1つとして、これまで日本人は働きすぎだったという点が挙げられます。

 

長時間労働を厭わないモーレツサラリーマン。

 

そんな時代もあったって聞いたことありませんか?最近はもう全く聞きませんね(笑)

 

ではさっそく、日本人はどのくらい働いているのか、いつものようにデータをまずは確認してみましょう。

 

下の表は、OECDが公表している労働時間の国際比較データです。データは直近のもので2017年のものが使用されています。

(出典:OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development )

なんと意外にもメキシコがダントツで1位ですね。ちなみに過去のデータを見ても、ここ数年メキシコはずっと1位です。

 

メキシコでは日曜日が休日と定められていますが、土曜日は必ずしもそうとは限りません。つまり週6日勤務で、1日8時間勤務していれば、それが52週間あるわけですから6x8x52=約2500時間になります。ほぼその水準ですよね。

 

あまり報道されませんが、メキシコ人は日本人が知らないところで結構たくさん働いているのです。

 

また、これを見ると、日本はOECD加盟国の中では働きすぎどころか、むしろ若干少ないくらい位置になります。

 

もっとも、1990年頃は日本は年間2000時間以上残業をしており、当時は世界で比較すると4位だった時もありました。あれから27年、日本人の労働時間はどんどん減り、2017年にはランキング22位の1710時間まで減らしています。

 

さて、どうしてこれで働きすぎだといって、騒がなければいけないのでしょうか?

 

大したことないじゃんと。

 

では、働き方改革で取り上げられているもう一つのデータを見てみましょう。

 

下表は、労働政策研究・研修機構が開示している「データブック国際労働比較2018」からの抜粋です。(出典:https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2018/index.html

 

このグラフの意味合いとしては、「長時間労働」の目安とされる「週48時間労働」を超える労働をしている人がどのくらいの割合でいるか、ということを%で表し、各国別に時系列で推移をとったものです。

 

日本は2005年あたりではダントツで高い水準でしたが、その後徐々に割合を落としています。

 

とは言っても北欧諸国やアメリカなどと比べてもまだ割合は高い。

 

でも、その上には韓国と香港がさらに高い割合で推移していますね。

 

日本は高い方だけども、高いなりに落としてきているのです。

 

少なくとも年々悪くなっているわけではない。

 

おまけに香港と韓国の方が深刻とみてもいいでしょう。

 

そうすると、やはり日本人は働きすぎなのだろうか?ということがどうも気になってしまいますね。

 

実は働き方改革の根拠としては他にもあって、例えば今後進んでいく超高齢化とともに就労人数がどんどん減り、働き手が減っていくという問題です。

 

これは、その通りでしょう。

 

今のままではまずい。

 

どちらかというとこっちの理由の方がしっくり来ますね。

 

じゃあ、なぜ働きすぎを是正するべし!みたいな流れがあるのか?

 

なぜ、有給取得を国が強制したりするのか?

 

なぜ、就労条件を今までよりもさらに細かく、明確に条件を決めないと企業は求人票すら転職エージェントに開示してもらえなくなっているのか?

 

まぁ、色々あったのでしょう笑。

 

1つ言えるのは、これでまた利権が増えたということです。

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