こんばんは。
今日はEC化率という数字についてお話してみようと思います。
ネットでなんでも注文できるようになってきていますが、この数字を見ると、まだまだだなあと思うに違いありません。
さっそく見てみましょう。
以下の表はすべて、「経済産業省 平成29年度電子商取引に関する市場調査」からの抜粋です。(https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/ie_outlook.html)
この表が対象としているEC化とは、ざっくりいうと受発注がネットで完結するものです。決済までは含められていません。
例えば、アマゾンで本を買ったとすると、上記の③のところの市場規模額が増加し、EC化率も上昇する、というわけです。
さて、この表を見るとEC化率の高い業界と低い業界がかなりはっきりと出ていますね。①の食品などは2.41%と、かなり低い水準ですね。
食べ物は飲食店に行って食べるのが普通だと思うので、こういう数字になるのでしょう。
次に、生活家電は30%を超えています。まあ昔はヨドバシに行ったりヤマダ電機に行ったり色々と買うために店舗に行ってましたよね。
それが今や3分の1はネットで取引ができます。まだまだ進みそうです。
続いて、Amazonといえば書籍、ですが書籍の含まれる③はやはり高い。
約4分の1はネット経由です。
そら、本屋も潰れますよね。
そして事務用品、文房具はなんと最も高いEC化率を誇り、なんと37%に達しています。
文房具はまとめてAmazonでワンクリック、という状態なんでしょう。
そしてZOZOが戦っているアパレル業界はどうでしょう。
EC化率はたったの11.54%しかありませんでした。
さすがにもっと高いと思ってましたが、意外にもまだまだネット注文は進んでおらず、これからということですね。
やはり店舗に行って、実物を見て、それから決めたいという感じなのでしょう。
それをなんとか変えようとするZOZOと、対抗するアパレルメーカーという構図なのでしょうか。
今日はEC化率をざっくりと見てみましたが、みなさんの属する業界はいかがだったでしょうか?
実は上記のEC化率はあくまでBtoCのマーケットのみを対象にしています。なので、BtoBのマーケットはまた別のところで統計を出しています。
そちらはまた別の機会でご紹介できればと思います。