こんばんは。
今日は皆さんが使っているスマホが世界でどれくらい普及しているのか、見てみたいと思います。
まずは下の表をご覧ください。これはアメリカのPew Research Centerという調査機関が発表したスマホの主な国別の普及率です。
(出典:Pew Research Center https://www.pewglobal.org/2019/02/05/smartphone-ownership-is-growing-rapidly-around-the-world-but-not-always-equally/)
意外と、日本が下位に来ていますね。イタリアやアルゼンチンよりもスマホを持っている割合は低い。トップは韓国になっていますね。
そして、いわゆるEmerging Economies、途上国と言われる地域でも50%を超えているところが多数あります。
なんだ、日本ってそんなにスマホもってないんだ、、と思えますか?
もし社会人の方であれば、電車の中で回りを見回してみてください。ほとんどの人がスマホを触っていますよね。
どうも感覚に合わない。どうしてだろう。
というところで、年代別の普及率もあります。
(出典:Pew Research Center https://www.pewglobal.org/2019/02/05/smartphone-ownership-is-growing-rapidly-around-the-world-but-not-always-equally/)
日本は18-35歳の人たちはほぼ全員がスマホ。他の国も90%を超えていますね。
で、日本のスマホ普及率を押し下げているのは、50歳以上の人たちの普及率の低さですね。
2015年の段階で他の国と比べてみると、最低レベルに近い水準のスマホ普及率です。
ただ、それが2018年には大幅に改善して44%にまで上昇しています。
意外にも、他の国でも日本と同じような現象が起こっています。やはり若年層はほとんどみんなスマホを持っていて、50歳以上となると普及率はかなり下がる。では日本はどうして国全体でみるとそんなに普及率が下がるのか。
これは日本の場合、高齢化が進んでいるので50歳以上の人のスマホ普及率が伸びないと、国全体としての普及率も伸びないということになっていると思われます。
そして面白いのは、下の表です。この表は一人当たりGDPとスマホの国全体での普及率との相関を見たもので、両者の間には高い相関があることが分かりますね。
(出典:Pew Research Center https://www.pewglobal.org/2019/02/05/smartphone-ownership-is-growing-rapidly-around-the-world-but-not-always-equally/)
まあ、スマホを買うのにもそもそもお金が必要ですし(格安スマホでも1万以上はするものが多い)、通信料も入れるとそれなりにお金が毎月必要になってきますので、何となくわかりますよね。
表を見るとフィリピンがだいぶ線より上にあるのですが、これもきっとフィリピンの平均年齢が低いからではないでしょうか。
フィリピンの平均年齢は23.5歳(2017年時点、the world factbookより)ですから、日本に比べると若年層が圧倒的に多い。そういうこともあってスマホの普及率を国全体でみると高くなっているのでしょう。
以上、スマホの普及率を世界ベースで見てみました。日本が意外に低く、途上国が意外にも高かったりしますね。年齢構成にも影響があるとは思いますが、日本と同じ感覚で「(iPhoneなどの高級スマホは)高いから持っていないだろう」と思っていると、意外にも持ってたりするわけです。
やはりファクトを把握することは大事ですね。
今日は以上です。