今日は4月なのに、関東では雪ががっつり降っているところもあって、なかなかの寒さでしたね。
10度を切るとはいえ、4月なのでたいして寒くないだろうとタカをくくってたら極寒だったのでビックリしました。
さて、そんな冷え切った全国を象徴するかのように冷え切ってしまってきているのが中国経済です。
特に米中貿易戦争が勃発してからは、僕の周りでも「全然モノが動かなくなった」「受注していたものが相次いでキャンセルされた」などなど、毎日のように耳にします。
では、一体問題の中国には何が起こっているのでしょうか。
今日の数字は、まずは中国の経済概括からです。
下の表をご覧ください。こちらは中国経済がブレーキした、という論調の時に必ず出てくる「中国のGDP成長率」の推移を取ったものです。
(出典:IMF「World Economic Outlook Database」より筆者作成)
直近でも中国のGDP成長率は6%台で、少しずつ下がってきています。最近中国経済の減速といえば、この「成長率の逓減」を意味しているケースがほとんどでしょう。
まあ、成長はしているけども昔ほどの爆発力はもうありませんよ、ということです。
成長してるだけまだマシじゃないか、と思われる人もいるかもしれませんが、規模とスピードで世界経済の成長を牽引していたのが中国だっただけに、世界に与えるインパクトが大きいということです。
では、金額ベースでの中国のGDP推移を見てみましょう。
(出典:IMF「World Economic Outlook Database」より筆者作成)
すごい勢いで伸びてきています。特に2000年代に入ってから、リーマンショックも関係なく伸びてきています。
そして今やなんと、12兆ドルを超えています。日本の軽く倍以上はあるわけです。
まずはこのことを認識しましょう。
成長スピードが落ちたとはいえ、GDPはえげつないスピードで伸びてきていて、最近その伸び方が緩くなってきているだけだ、と。
じゃあ何でこんなに伸びてきたのか?
安い人件費を背景に、世界の工場として発展してきた経緯から、先進国へ作ったものを大量に送り続けてきました。
要するに国内で作ったものを海外に売るというモデルです。
海外に売って儲けていたわけですから、貿易収支は黒字です。
これがどんどん拡大してきて、最大の顧客であるアメリカに目をつけられた。
これが、超簡単にまとめてしまった米中貿易戦争のあらましです。
明日に続きます。